
日大が新たに薬物問題により脚光を浴びることとなっています。
2018年のアメフトタックル問題など経て、2022年に理事長就任となった直木賞作家の林真理子さん。
タックル問題はほぼ風化し、改革も順調に進んでいると思われていた中での薬物問題。
何千もいる生徒に全て目を行き渡らせるというのは難しい事ではある中、なぜ林真理子さんは理事という要職を引き受けたのでしょうか。
早速、見ていきたいと思います。
1|林真理子へのオファーまでの日大不祥事
−1|2018年アメフト部悪質タックル問題

2018年5月に行われた、日本大学と関西学院大学の試合にて、
日大アメフト部に所属する部員が、危険なタックル行為をし関学学生に怪我を負わせたという事件。
映像が拡散された当初は、違反行為のあった学生がバッシングの的となりました。

しかし、当人の会見内容や、原因究明が進むにつれて監督やコーチからの圧があった事が発覚。
練習から外されたり日本代表への参加辞退を求められ、試合当日には、
できませんでしたじゃすまないぞ。わかってるな。
と、念押しをされ、本当にやらなくてはいけないのだ。と追い詰められ悩んでいた事を語った日大部員。
その後も、隠蔽しようとする体質が大きく批判される的となり、当時の内田監督やコーチ陣は退任。
内田監督は理事職などにも名前を連ねていたましたが全て辞任し和解を受け入れ日大を退職しています。
−2|2021年田中英寿元理事長の脱税で逮捕

2018年の悪質タックル問題に続き、次は日大のトップが脱税で逮捕という前代未聞の事件が発生。
附属病院をめぐる元理事らの排人事件を発端に、田中英寿元理事長の脱税が発覚となりました。
−3|林真理子に白羽の矢が立つ

ほんの3年の内に、世間を大きく賑わす事件を2件も起こした日大。
上層部の入れ替えは必須の状況となった時、白羽の矢が立ったのが、
OGであり、作家として功績のある林真理子さん。
だった様です。
4年間の任期で理事長職を受けられた様で
2|林真理子はなぜ日大理事長になったのか
−1|おもしろそうだったから

林真理子さんは、2023年2月に『大竹まことゴールデンラジオ』に出演し理事長を引き受けた理由について話をしていました。
そこでは、誰も受けてくれなかったのでしょうと笑いを交えながら、OGとして名前は挙がっていたと思うんです。と。
そして、オファーに対しては、
おもしろそうと思い即OKを出した
とお話されていました。
「ためらう必要もなく、『おもしろそうだな』と。
文化放送
勿論、おもしろそうと思った先には覚悟もあっての事で一生懸命やっているという補足も。
そして、当時は大変だと思うより、
キャンバスで学生たちとキャッキャと歩いている自分しか想像できなかった。
とも、語っていました。
とはいえ、不祥事続きで荷が重くなかったのかを聞かれ、きっぱりと
なかったですね。
と、その理由には大きな組織が故に、しっかりとした事務方もいる点は説明され納得に至ったそうです。
−2|お金はもう十分稼いだので学生のために

林真理子さんが理事長職のオファーを受けた理由に、
単純に学生、生徒の幸せを聞く事への喜び
があったようです。
私利私欲もなく、ただ学生のためにと働くにしても生活はする必要があり、金銭面は大切です。
しかし、林真理子さんは作家として十分稼いできたと自負もされており、もう何もいらないという所にまで達していたようです。
「もう、私利私欲は全くない。お金も、もう十分、自分で稼いできましたし。これ以上、もう何もいらないという人間が帰ってきましたので。悪いことをしようがないですし、ただ、学生、生徒の幸せを聞くことがうれしいんです」
スポーツ報知
収入面は度外視で、学生のために。と尽してくれる理事長とは前理事長とは大違いですね。
−3|世界の大学ランキングに入る夢
林真理子さんは、オファー時におもしろそうと思った先に夢もあったようです。
世界の大学ランキングにはいってくるような大学にしたい。
漠然とした夢だったようですが、日大ほどの大規模な組織である事を考えると実現できるかもしれなと考えた様です。
そこには、ジョージ秋山さんの漫画に出てくる名台詞もあった様ですよ。
何か思って、進まないとさみしいじゃないの。という気持ちだったそうです。
3|日本大学理事長の選考過程
選考にあたっては、先ず各委員から、解答書にある「学校法人の管理能力に秀でた者、本学出身にこだわらず、これまで本法人の学校運営に何ら関与したことがない者であり、尚且つ組織マネジメントの経験や知見を有する者」であって、「求められる理事長像」に掲げた要件を満たす優れた方がを適宜推薦して頂き、本委員会において、それらの方々から、複数名の適任者を選出しました。
そして、適任者として選出された方々に連絡を取り、ご意向を確認した上で、推薦の承認下さった場合に、貴学の沿革や現状に関する資料(答申書、回答書、求められる理事長像など)をお示しし、ご説明した上で、貴学の課題とその解決に向けたお考えをまとめて頂きました。
さらに、まとめて頂いた書面に基づいて面談を実施、貴学の理事長として相応しいか否かを検討しました。面談等が全て終了した段階で、本委員会が貴委員会に推薦する新理事長候補者1名の選考を行いました。
日本大学
その結果、以下に述べる理由で、林真理子氏を、推薦させて頂くことになりましたので、ご報告致します。
まとめ
今回は、日大理事長の林真理子さんが、不祥事続きの中なぜオファーを受けたのかをご紹介いたしました。
おもしろそうと思い、金銭面にも余裕があり、学生たちのために良い学校にしたい。
そういった、思いからオファーを受けられた様ですね。
今後、不祥事を無事に乗り切り良い大学へと導いてほしいですね。